2025/11/04 00:23


更新が遅くなりました。
今は自宅に帰宅して、家族みんなで食卓を囲み夕飯を済ませ、風呂に入り、みんな寝たところで一息つきながらゆっくり日記を書いているところです。

本日は、Gallery KARIOCA でご用意させていただいているアイテムではなくOPENからもう少しで2ヶ月が経過する弊店で店番をしながら想いがどんどん強くなる部分がありました。
そんな部分を少しだけ文面に残して未来の自分にエールを送ります。

スタートは、どこにフォーカスしましょう…
んー…
大好きな接客から書いていくことにします。

☑︎接客
接客を好きになった訳を上手く伝えたいので、長い文面で伝えられるようキーボードと睨めっこする時間のSTARTです。

私は、高校を卒業してから4人兄弟の長男ということもあり親への負担を考え通信制で学びながら美容師への道に進みました。
美容師を選んだ理由が、家族のためにお洒落だったり美容だったりを究極に我慢して育ててくれた「母の髪を切ってあげたい。」そんな理由で社会に出ることを決めました。
不器用な自分は、シャンプーの練習で毎日のように先輩やオーナーの背中を濡らし迷惑をかけまくっていました。
それは毎日、肩身が狭くしんどい毎日でした。
半年後にはある程度形になり、初めてお客様に施術をさせていただきました。
サロンの古くからの顧客様のようで、あたたかく私を迎え入れてくださいました。
技術は間違いなく底辺でしたから、できることをやろうと夢中で手を動かしました。
手を動かしながら、合間合間で話を繋ぐことが当時の私にはとても難しくほぼ喋れないまま施術を終えました。
可愛がっていただいた先輩の顧客様だったお客様は、歴代のアシスタントのシャンプーも受けたお客様だったようで感想を先輩に伝えてくださっていました。
その日の営業終わりに先輩とレバニラの美味しい定食屋で感想を聞かせていただきました。
「気持ち良くは無かったけど、心地は良かった。」と聞かされました。
当時の私には全くピンと来なくて、どゆこと?そんな感覚でした。
先輩からは、「人としてお前が嫌じゃない人でお客様と向き合え。」とアドバイスをくださいました。
この言葉が今でも接客の中で心掛ける一つの軸になっていったことを18の自分に教えてあげたいです。
アシスタント時代の私は、とにかく挨拶だけはサロンで一番気持ちの良い挨拶でお客様をお迎えしよう。とそれだけに注力していました。笑

「いらっしゃいませ。こんにちは。ありがとうございます。」
この3つの単語に想いを込め続けていたような。そんな感覚に今はなります。

私は、その後もその顧客様にシャンプー指名をいただけるようになりました。
なぜ私を指名してくださるのか?直接シャンプーをしながら聞いた時がありました。
「挨拶が気持ちが良い。それと、シャワーの温度や痒いところなどの確認の過程が本当に想ってくれていることが伝わる。」そんな言葉をいただけました。嬉しすぎるあまり手が止まりシャワーのヘッドは手元から抜け暴れ濡らすというBAD ENDをやらかしましたが、、、

そこから私は、約半年の美容師見習いをリタイアし、服屋でバイトをSTARTさせました。
どんどん服が好きになり地元の人気セレクトでバイト代を全ツッパするようになりました。
当時のお給料は手取りで約16万円ほど。実家にお金も入れず服と友人との時間にお金を使い続けました。
給料が入れば現生を握り締め、身の丈に合わない高価な服ばかりを買いまくりました。
そこから、ご縁があり人気セレクトの当時の店長さんがうちでやれば?と声をかけてくださり中途採用をいただきました。

間に一社挟み、現職のGallery KARIOCAがあります。
18から30までの12年間で、私なりのお客様への向き合い方がある程度定まった気がします。

それが今回の日記のタイトルでもある「thought」和訳で「想い」です。

冒頭で写真を一枚掲載しています。
この後ろ姿の彼は、前職のセレクト時代には一度も対応させていただいたことがなくKARIOCAから関係性をSTARTさせたお客様です。
痩せ型で撫で肩という私に似た体型のお客様です。他にも共通点が多いですが、私と彼との特別な共通点ですのでここでは紹介を控えさせていただきます。

人には誰しもコンプレックスがあるかと思います。
私と彼はそのコンプレックスが全く同じではないか?と接客をさせていただく時間の中で気付きがありました。
前回のご来店時に、「どうなって行きたいんですか?」とお伺いしました。
彼は20代前半の私と同じ「こうなりたい!」がありました。
一個一個細かく紐解き、こうすることで良くなる。と会話を重ねました。
私の私物を使いながらお店のお洋服と、試着しながら彼のこうなりたいを店頭で一緒に試着→知るのイメージを重ね擦り合わせました。

笑顔の彼を見ました。嬉しかった。

私はお洋服のお話も沢山しますが、どちらかと言えばお客様のことを知る為の日常についての会話が多いタイプです。
知ることでお客様へ想いの還元ができると考えています。



私はお越しになるお客様へ物を売るのではなく、お洋服の持つパワーを楽しさを伝える為に今の働く場所を選びました。
ネットショッピングは便利です。
でも現場でしか感じることができないスタッフの声や提案は服屋の醍醐味なのかなと。
マイサイズが合っても、それ以外を知るのは現場で試着できるから。
新しい発見を新しい感覚を。

接客業の良いところは、お客様の変化を目の当たりにできること。



お客様皆様から明日の活力をいただいております。
また、いつか会えるように明日も努力します。

STYLE
vest/Mountain Folks Tailoring
tops/Mountain Folks Tailoring
pants/ensou.
shoes,hat/私物

Gallery KARIOCA 
橋本